2017年02月23日

最後の一席

数日前、辛子蓮根を買った。
それは、こう...
時々寄る大型ショッピングセンターは、熊本地震の影響でしばらく休業していた。
営業を再開した際、売り場の一画が地産地消を売りにしたものへ変わっていた。
そういう取り組みも仕組みも大好きで、寄ったら必ずそこらを廻るようになった。
練りものを並べたお店に、試食用の辛子蓮根が置いてあるのは気づかなかった。
けっこうな大きさのサイコロ状に切ってある。
刺してあるつまようじを通りすがりに手に取り、考えることもなくパクッと食べた。
淀みなく...
まるで息でもするかのように...
なにも考えてないから、その美味さにハッとさせられる。
辛子蓮根てこんな美味かったっけ?

知らない人のために書いておくが、熊本にも三大珍味なるものがある。
この内のふたつは熊本県人全員が異論なく、馬刺しと辛子蓮根だろう。
みっつ目は、ひょっとしてアタシだけ?と常々思っていて、先日いい方の人たちと話してる時に話題にしてみた。
そこにいた全員が“ひともじのグルグル”と口を揃えた。
長年の疑念が氷解した瞬間だった(笑)

その三大珍味なのだが、じゃあよく食卓に上るかというとそうじゃない(と思う)
三番目のは別にして、贈答品やお土産物での消費が半数を占めるんじゃなかろうか!?
催事や祭事では目にするけれど、日常にはちと縁遠い感がある。
それでも馬刺しはまだ近いほうで、辛子蓮根となると「この前いつ食べたっけ?」という距離感だ。
買い物のついでにちょっと手にして...ってものじゃないし、かといってどーしても食いたい!!という衝動に駆られるものでもない。
まぁあれば摘むかな...的な(笑)
地元の特産を腐してるんじゃないからね、言っとくけど!
アタシにとってはそんな感じなのよ、実際。

それがアナタ、その時はまぁ美味くてね。
歳とともに味覚は変わってきたから、これもそうだろうと一パック買って帰ったのよ。
で、ビールを開けて、揚々と口に運んだんだけれど、ん?てなるのよ(笑)
あの感動はそこにはないの...
ああ...辛子蓮根ね...
そう確認だけして、もう半年は食べなくてもいいか...と思ってしまってた。

今日、またそこに寄った。
同じように試食用の辛子蓮根があったんで、多分の諦めにかすかな期待を沿えて食べてみた。
美味いのよ、これが❗
なんだこれ、この現象。
ここで食うからこの味なのか!?
辛子蓮根を美味しくする特別ななにかが発せられてるのか?
ここでビール飲みながら食べられたら、地産地消にかなり貢献できるぞ、アタシ(笑)

でも、今日は買ってこなかった。
あの残念な感じが甦ってしまった...
代わりといってはなんだが、手にしたのは“太平燕(たいぴいえん)”
そしてふと思いた当たる。
もしかして三大珍味の最後の一席は“太平燕(たいぴいえん)”ではなかろうか?


チンしながら、こんなことを思って書き出したらすっかり冷めてしまってた。
posted by いのもと◉かんや at 00:00| 熊本 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | いただきました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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